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共感性羞恥持ちのアラサー社会人が頑張って生きてる

【ネタバレ有】大怪獣のあとしまつは悪ぶりたい中学生みたいな映画に思えました【共感性羞恥度数:★★★★★】

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注:この映画がお好きな方はここで読むのをやめていただくと誰も不幸にならないと思います。

 

 

1.「令和のデビルマン」こと「大怪獣のあとしまつ」観ました

 前回のブログの締めに「次回は大怪獣のあとしまつでお会いしましょう」と書いた通り、観ました
しかも前回とほぼ同じメンツで。
ウォッチパーティで。
いつもありがとな。このブログの存在は教えていませんが。

※注:これは短期間で2つ続けて映画を観たということではなく、デビルマンの感想ブログを上げるのをすっかり忘れていただけです。
実際には2つの映画鑑賞の間に1ヶ月以上空いています。

※注2:ウォッチパーティで集まった当初、友人たちには「今日はすみっコぐらし観ようね~」と言っていました。
、どうしても全員は集まれなかったので急遽大怪獣のあとしまつに変更しました。
やっぱりすみっコぐらしは全員で観たいもんね。

 ちなみに前回のデビルマンについてのブログはこちら▼

t0moe-com.hateblo.jp

 

「大怪獣のあとしまつ」さんに言いたいことは今回のブログのタイトル通りなんですが、なんていうか、もうちょっとあったでしょ……て言う気持ちしか残らないというか。
個人的にうわって思ったところの話をしていきますね。

 

2.「大怪獣のあとしまつ」で個人的に苦手だったところ

宴会で面倒な上司の下ネタを聞いてる気分になる

 この映画、タイトルからは想像がつかないくらいずーーーーっとくだらない下ネタが続きます。
女性に小学生レベルの下ネタを言わせるのが監督の性癖なんだろうな……って思いました。
そうじゃなかったらすみませんけどそのようにしか見えないので……。

 この映画が宣伝されていた時期は実家を出た後だったのでテレビでCMをきちんと見たことは一度くらいしかなく、記憶の中のCMでは結構シリアスめ……というか、知的好奇心をくすぐるタイプの映画(ゲームさんぽとかの類)であることをにおわせていた印象があったんですよね。
「それがこれかあ」っていう残念感。

 同期だけの飲み会だと思って楽しみにしてたのに面倒な先輩にばれて愚痴を話せなくなっちゃったみたいなしょんぼりした気持ちになりました。
もしくはお笑いワンマンライブに行ったけど最初の10分で根本的に合わないことに気づいてしまったけどあと1時間どうしようかな、てなっちゃった時とか。
 なんだかなあ。

本気で不倫は文化と思ってそうな節がある

 あんまり人物の掘り下げも無いのにずーっと色んなところで不倫しまくっててもしかしたら日本じゃないのかな? と思ったりするレベル。
①にも書いたんですけどこれを性癖と言わずしてなんというんだ……でも困り眉の土屋太鳳ちゃんはかわいいもんな……。

 もちろん前提として怪獣の死骸が落ちている時点で今我々が住んでいる世界とは違うというのは当たり前なんですけど、こういうところの変な倫理観のズレが「やっぱこの映画って現代に即してない、フィクション全開の映画なんだな」感が出ちゃって自分は苦手でした。
前述したとおりSFを現代に落とし込んで混ぜた、みたいな世界観を期待して観始めたというのもあるけど……。
ここって生活環境によって感想変わりますかね? そうだとしたら文化圏が違ったと言う他無いんですが……。
いやでもウルトラマンの題材でそんなことやるなと思ってしまい……うーむ。

(無駄に)役者が豪華すぎる

 著作権的に表には出せないウルトラマンが全てを解決してなんとなく丸く収まりましたみたいな雰囲気を出すエンディング部分。
 せめてまだ予算が無い映画だったとかなら「オチ付けるために無理やりこんなにしたのかな……風呂敷広がったまま畳めないのとかあるあるだよな……」なんて思えたんですけど、 役者さん めちゃ 豪華 じゃん !! 

 これで予算も時間もなかったとは言わせないぞという布陣。
皆さんのスケジュールを抑えられるなら何でも作れるでしょ。くらいの錚々たるメンツ。

 ブログの主旨からは外れますけど山田さんは演技お上手だな、と何かで見かける度に思う。
今回は山田さん以外が全員浮ついたキャラクターだったから余計にそう感じました。
これで主役の演技があまり上手じゃなかったり主役の性格まで周りと同化していたらいよいよ映画というよりも宴会芸だったので……。

 ていうか染谷くん デビルマンにもいなかったっけ?!?! 話題の映画ハンターかよ……。

3.共感性羞恥度数:★★★★★

 いや、正確には共感性羞恥っていうかさあ……という感じではあるんですが。
 普通に汚かったりドン引きで観ていられなかったりするのは共感性羞恥ではないかもしれない。
でも観るのしんどかったんで★5つあげちゃう。

 これで「この映画の言いたいところが分かってない」と言われたらそうなんだろうな、と思いますが正直それで良いかな……とも思う。
理解するためにもう1回観るのはハードルが高すぎるので。
わたしはプロの映画評論家ではないしそもそも映画に慣れていない人間ですがそれは評価してはいけない理由にはならないので……。

 

4.結論

 よく比較されがちな「デビルマン」と「大怪獣のあとしまつ」を両方観た人間としては「もう一回観る作品を選べと言われたらノータイムでデビルマン」が正直な感想です。
本気で映画を作ったけどちょっとずれちゃったのがデビルマン
ふざけ倒して作ったのが大怪獣のあとしまつ、という印象がぬぐえないためです。

 映画を観た後に友人たちと話していたのは、

・一生懸命がんばってるけどどうしてもテストで点数を取れないのがデビルマン
・真面目にやることなくテストをさぼってる自分をかっこいいと思ってるのが大怪獣のあとしまつ

 ていう印象。あくまで印象ですけど! ちょけてんなあ……でも別にちょけたからって面白いわけじゃないんだよなあ……みたいな……。

 デビルマンはある程度のコミュニケーションが取れている相手なら隣で初見の感想を楽しむみたいなリピート方法もあるな、と想像できますが、大怪獣のあとしまつは人に勧めるにはちょっとハードルが高すぎると感じました。

 次回作制作中とエンドロール後にありましたがあれは本当なんでしょうか?
 本当だったとしても多分観ることはないと思います。
さすがにあのノリをもう一度摂取する気になれず……。

 逆に最初から吹っ切れていそうな同監督の他の映画なら面白く観られるのかもしれないので、緊急事態宣言の「ボトルメール」とか観てみようかしら。
 吉と出るか凶と出るか。まあ凶と出たら感想は書かないと思いますが……。

 

*1:サムネイル出典:東映