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共感性羞恥持ちのアラサー社会人が頑張って生きてる

【ネタバレ有】「映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ」で気付くウォッチパーティに合わないジャンルという概念【共感性羞恥度数:☆☆☆】

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ウォッチパーティの時間だ!

1.ミリしら2:概要だけ知ってる1:前作視聴済1 で挑むウォッチパーティ

 学生時代からの友人4人と大体月に一度のスケジュールで敢行しているアマプラ作品ウォッチパーティ。
片耳に映画音声、片耳にLINE通話の音声を流して通話しながら観るというストロングスタイルを取っているのですが(他に良い方法あったらどなたか教えてください)、今回はそのやり方はあんまり合っていなかったな……という話をします。

 今回は「そもそもすみっコぐらしをよく知らない」友人が2人、前作の映画を観ている友人が1人、すみっコぐらしのキャラクターは分かるが映画を観たことがないわたし、という編成でした。
ここもな~、全員の知識レベルが同じだったらまた違ったのかもな~。

2.映画のあらすじ

 秋も深まる夜更け、青い満月が煌々と輝くある日のこと。
すみっコたちが暮らす場所に魔法使いのきょうだいがやってきて、一夜限りのパーティを開催!
楽しい時間はあっという間で、太陽が昇るころきょうだい達は魔法の船に乗って帰ってしまう。
しかしきょうだいの末っ子「ふぁいぶ」だけが船に乗り込めずすみっコの暮らす町に取り残されてしまった。
すみっコの1人である「とかげ」はひとりになってしまったふぁいぶを家に泊めてあげることに。

 ところですみっコたちはそれぞれ叶えたい夢を持っていた。
自分に自信を持ちたい。
瘦せてかっこよくなりたい。
美味しく食べられたい。
離れ離れになっているお母さんと暮らしたい……。
 今まで夢を見たことがない「ふぁいぶ」はその感情がよくわからず、まだ魔法も未熟であることからすみっコたちの夢を叶えることもできなかった。
落ち込んでいる様子をみた「ふぁいぶ」は、みんなから夢が無くなればみんな幸せになると考えてしまい――……。

 

3.悪意のない、柔らかな感情だけで作られたストーリーが大人に効く

 柔らかい空間の中で、すみっコやきょうだい達がお互いを思いやり、大事にしながら紡ぐ暖かなお話でした。
家族ネタ弱い人はだめじゃない? これ……。わたしはだめでした。
だめっていうのは自分の弱いところに刺さりすぎて好きになっちゃうという意味です。
昔「大人の方がすみっコぐらしの映画が刺さる!」てバズってた理由がわかるな……。

 この映画に出てくるコたちはみんな善意100%で動いてるんですよ。
友達のためになると思って、良かれと思って、助けるために。
みんながそのことを分かっているからこそ失敗してしまった子を責めるという発想も無いし、これからどうしようか? を真剣に考えて解決策を見つけていく。
すみっコぐらしがインターネット上にいる大人に刺さった理由、わかるな~~~~~!!!(2回目) 
これインターネットにずぶずぶな人ほど好きなんじゃないですか? 
偏見かも。すみません。

4.共感性羞恥要素はほとんどなし:☆☆☆

 ふぁいぶは失敗しちゃうこともあるし迷惑をかけることもあって、観始め当初は一瞬ぞわっと嫌な予感がしてしまったりはします。
でも上に何度も書いた通りすみっコたちは悪気のあるミスはしないし、悪気の無いミスは責めないから観ていて嫌な気分にならないところも凄く心地良かったです。
悪いことをしてしまったとすぐに気付ける。
本人が反省しているところを追い立てるようなことをしない。
それで人生が回っていくって本当に理想だよな……。

 普段人間として生活していてこんなにスムーズに感情を持っていけることってなかなか無いもんな……。
わたしもすみっコになりたい(夢を見ることが大事だとこの映画が教えてくれました)。

5.ところでウォッチパーティについて

 結論から申しますが、ハートフルストーリーとウォッチパーティ(ボイスチャット型)の相性が良くなかった。

 アマプラが推奨している文字型チャットならまだ良かったのかな~と思うのですが、ボイチャは良くなかったですね……。
特に後半、静かな部分に誰かが話そうとするとセリフに被って聞こえなくなってしまうし、聞こえる人と聞こえない人でそこから理解度に差が付くと感動具合にも開きが出てしまうというか……。
でも黙って観るならボイスチャット繋いでる必要がそもそもないわけだし。

 あと前述した通り知識量に差があったので、ミリしら2人はまずキャラクター設定から追い付くのが大変そうだった(世界観に入るまでに時間がかかった)ところも差が開いちゃったな……と感じました。
誰が悪いということでもなく当たり前の話ですが意識して無かったな、と。
今まではアクションとか突っ込みどころがあるタイプの映画がメインだったので気にならなかった。
ウォッチパーティ(ボイスチャット型)は無敵の視聴手段じゃないんだね。と感じた次第でした。

 今後のウォッチパーティの形式としては

  1. 基本はアクションや盛り上がれそうなもの
  2. もしくは全員で2週目以降なもの
  3. もしくは全員でミリしらなもの

 ここら辺を意識して映画を選ぼうかな~と思っています。できるだけ映画を楽しみたいもんね。